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9月の着物

9月の着物は、『単衣』ですが、近年では夏の暑さが続くため、9月前半は透けない薄物で過ごす方々も増えてきました。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、お彼岸*を境に衣更えされる方も多いです。

現代の気候に合わせた装いで、気持ちよく過ごしたいですね。

*彼岸(ひがん):春分(3月21日頃)・秋分(9月23日頃)を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間

帯・小物については、着物に合わせて季節感を出しましょう。

・薄物の着物には、夏の帯・小物

・薄物でない単衣の着物には、袷のもの、または、絽縮緬など単衣用のもの

フォーマルな場では、単衣となりますが、地域によって異なることがあります。

結婚式や葬儀などでは、親族や地域のきもの屋さんなどにご相談されると良いでしょう。

  1. 9月の装い例
  2. 一年中単衣で過ごします?
  3. 海外でのきものは単衣がオススメ⁉

9月の装い例

ご参考までに、季節を感じられる装いの例です。

【着物】
 ・仕立て:単衣
 ・素材 :上旬は絽、中旬以降は紗合わせ・絽縮緬
【帯】  上旬は絽・絽綴・紗・麻、中旬以降は絽縮緬
【半襟】 上旬は絽、中旬以降は楊柳・絽縮緬
【長襦袢】
 ・仕立て:単衣
 ・素材: 紗・絽縮緬
【帯揚げ】上旬は絽、中旬以降は紗・絽縮緬
【帯締め】上旬は透かし組など(夏よりやや太め)、中旬以降は透けない組紐
【羽織】 紋紗
【コート】なし
【履物】 エナメル台にエナメル鼻緒
【季節の色】上旬は淡い色、中旬以降は濃い色(朱・茶・緑・紺など)
【季節の柄】秋の七草模様・すすき・月・菊・萩・紅葉・雁

一年中単衣で過ごします?

着物好きの方には、一年を通して単衣で過ごされている方もいらっしゃいます。

よく動く方や、暑がりの方に多いようです。

私も汗っかきなので、通年単衣は憧れます!

ただ、茶道をしていると、袖口で袷か単衣かすぐにバレてしまいますので、、、

そこはTPOに合わせて、着分けることにいたします。

手持ちの着物は、袷の方が多いのですが

これから単衣を増やそうかと思っています。

海外でのきものは単衣がオススメ⁉

単衣は、海外に行くときに軽くて持ち運びしやすいのでおススメです。

私は、仕事やイベントごとで海外に着物を持っていくとき

ロストバゲージが怖いので、1セットは手荷物で機内に持ち込みます。

きものと帯をクルクルとまいて(シワにならない程度に)

肩掛けできる少し大きめのバッグに入れていきます。

意外とコンパクトになりますが、正絹の袷は結構な重さがあります・・・

(しかも仕事柄、PCも入れるためズシリときます)

単衣にすれば、ほぼ半分の重さになるでしょうか?だいぶ軽くなりますね。

単衣は、海外に行くときに軽くて持ち運びしやすいのでおススメです。

もちろん、海外でなくても旅先で気軽に着物を楽しむのにも良いと思います。

色・柄・質感で、季節に違和感がなければ

袷でも単衣でも、ワンピース感覚で楽しんでみてはいかがでしょうか?

旅先では、お天気も気になりますね。

急な雨でも大丈夫!

私は軽量雨コートを愛用しています。

こちらの記事でもご紹介していますので、ご興味ありましたらご覧ください。

※参考
・世界文化社「家庭画報特選 決定版 きものに強くなる」
・徳間書店「歴史・文化・伝統がわかる 時代考証家のきもの指南」
・その他、きもの講師認定取得にあたり得た資料(非公開)



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