Site Overlay

残暑に便利 半幅博多帯

着物でお出かけするとき、私は基本的にお太鼓結びにしています。

お太鼓の着物姿が好き、と言うのもありますが

ヒップが出ているため、それを隠しやすいという理由もあります(笑)

出っ張りを補正しようとすると、胴が太くなりすぎてしまうので

お太鼓の厚みを含めてバランスを整えるようにしています。

 

しかし、30度を超える真夏日で、湿度も高いような日には

半幅帯を結ぶこともあります。

 

半幅帯は涼しい

お太鼓結びは、帯が絽・紗・麻など、織や素材で涼しく着られる工夫がされています。

メッシュの帯板やヘチマの帯枕など、風通しが良くなるようなグッズもあります。

とは言え、何重にも重なれば風通しも悪くなるし

背中に帯・帯枕がひっつくので、暑くもなります。

 

その点、半幅帯は背中が空きますし

帯枕のガーゼや帯揚げを結ばなくてよいので

アンダーバストのあたりも涼し気になります。

 

ゆるみにくい帯は?

半幅帯でよくあるお悩み・・・

帯のゆるみ

まだ結び慣れていない生徒さんにもよく見られます。

結び初めは良いのですが、蝶々や変わり帯を作っている間にだんだんとゆるんできたり

後ろに回した後、動いているうちに少しずつ下がってきてしまいます。

(コツをつかめば、ゆるまなくなりますが・・・)

 

帯が緩みやすい方にオススメなのが

献上博多帯

または

博多献上

と呼ばれる、献上柄の博多帯です。

一度締めるとゆるみにくく、締め心地が良いです。

締める時に、『キュッキュ』という絹鳴りがするのも特徴です。

平織された献上博多帯は、通年・オールシーズン締められるので、1本あるととても便利です。

 

※同じ博多帯でも、厚手の「紋織り」は袷用、透け感のある「紗献上」という博多帯は夏用となりますので、ご注意ください。

博多帯とは?

博多帯とは、博多織で作られた帯のことです。

博多帯には、必ず博多織工業組合が発行した証紙が付いています。

絹の割合や用途、手織りなど、現在7種類の証紙があります。

こちらは絹を50%以上使用しているものに付けれられる証紙です。

(元々は帯に貼り付けられていたものを、紙に貼り、帯と一緒にタンスに入れています)

 

博多織は、たくさんの経糸(たていと)に、細い糸を数本まとめ合わせた太い緯糸(よこいと)を力強く打ち込んで作られます。

そのため、「しなやかでありながら丈夫」と言われる帯に仕上がります。

手織り帯ですと、1本が出来上がるまでに、幅1mmにも満たない糸を10,000本以上も使い

数か月~半年もかけて作られています。

博多織の起源は、鎌倉時代。

宗へ渡った博多商人が、現地で習得した織物技法に独自の意匠を加えたのが始まりだと言われています。

江戸時代になると、幕府への献上品に用いられました。

明治時代以降の近代化にも適応しつつ、その伝統は受け継がれ

1976年には、国の伝統的工芸品に指定されました。

博多帯の柄

幕府に献上された時の柄が、後に『献上柄』として博多織の代表的な柄となります。

柄には、仏具の「独鈷(どっこ)」と「華皿(はなざら)」を表現するものと、縞(しま)があります。

縞は2種類、外側が太い「親子縞」と、外側が細い「孝行縞」です。

太い線を親、細い線を子に見立てて、親が子を守る、子が親を慕うという意味があります。

博多帯の柄

今年はこちらの涼し気な色、乳白色と紫の献上博多 半幅帯を購入しました。

たくさん使っています。

半幅帯の結び方は、また後日ご紹介したいと思います。

【30%OFF】半幅帯 博多 献上【200円OFFクーポン配布中】博多 半幅帯 正絹 リバーシブル 半幅帯 博多織 小袋帯 献上柄 三献上 選べる4色【276】日本製 井上絹織 伝統工芸 筑前 博多帯 浴衣 帯 金証紙【メール便 送料無料】

※参考Webサイト

博多織工業組合 https://hakataori.or.jp/