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7月の着物は、『薄物』(うすもの)という紗(しゃ)や絽(ろ)などの、風通しがよい薄い夏の着物です。
夏に着物は暑い!と思われるかもしれませんが・・・
袖口から風も通りますので、案外涼しいです。
夏の着物の素材
汗が気になる方は、自宅で丸洗いできるポリエステルなどの素材のものがお気楽かもしれませんが、、、
熱がこもりやすいため、よく動く場合は要注意です。
やはり「正絹」の方が涼しく着られますね。
「何となく着るのがもったいない」「クリーニング代が・・・」と言ってしまい込みがちですが、
着ない方がもったいないです!
一生の中で、この着物を何回着るだろうか?と数えてみたら・・・
すぐにでも袖を通したくなるのではないでしょうか?
7月の装い例
ご参考までに、季節を感じられる装いの例です。
夏の着物として、こちらもご参照ください。
【着物】
・仕立て:薄物単衣
・素材 :絽・紗
【帯】 絽帯・絽綴・紗・紗献上・麻・羅
【半襟】 絽・紗・麻
【長襦袢】
・仕立て:薄物単衣
・素材: 絽・紗・麻
【帯揚げ】絽・紗・麻
【帯締め】透かし組・細めのもの
【羽織】 紗
【コート】なし
【履物】 エナメル台にエナメル鼻緒・植物繊維の台にエナメル鼻緒
【季節の色】白・水色・紺・灰白色(かいはくしょく)・黒・浅紫・生成り・薄緑
【季節の柄】朝顔・雲・流水・波・雪輪・千鳥・荒磯
オススメ足袋カバー
外を歩くときは、足袋の汚れが気になることもあります。
また、出先で座敷に上がる場合は、外のホコリを持ち込んでしまうのも気が引けます。
そこで、私はいつも足袋カバーを履くようにしています。
しかし、夏に2重履きすると、暑さが倍増してしまいます。
そこで、この時期に活躍するのがこちら・・・
![](https://wabunka.riverf.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_1625-scaled-1024x710.jpg)
レースの足袋カバー
です。
こちらはレースですから暑くなりませんし、蒸れません。
締め付け感もあまりなく、履いていることを忘れるほどです。
さらに、レースがオシャレ感を出してくれるので、一石二鳥です。
以前、都内で行われた茶道具の展示会にこちらの足袋カバーを履いていったところ、
初対面のご婦人たちが
「いいわね。どこで買えるの?」
と、かなり興味深々なご様子でした。
私が愛用しているのはこちらです。
本来は「レース足袋」なのですが、かなりストレッチがきいているので、
私は「レース足袋カバー」として使わせて頂いています。
また、出番が多いと小さい毛玉ができてきますが、
それは足袋と同様に消耗品だから、仕方がないことだと思います。
その分、お手頃価格なので買い替えやすいのは嬉しいです。
※参考
・世界文化社「家庭画報特選 決定版 きものに強くなる」
・徳間書店「歴史・文化・伝統がわかる 時代考証家のきもの指南」
・その他、きもの講師認定取得にあたり得た資料(非公開)
よろしければ一服どうぞ
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