第二十候 立夏 中候
5月10日〜14日頃
ミミズが地上に這い出るとき
土の中で冬眠していたミミズが、遅い目覚めで這い出してくる時期。
肥えた土壌を作ってくれるミミズさん。
土の中の微生物を食べ、その排泄物によって、草花や農作物が育ちやすい土にしてくれます。
ミミズコンポスト
生ゴミを微生物の力で栄養価の高い堆肥に変えること、またはその堆肥のことを
『コンポスト』
と言います。
ゴミを削減することで、ゴミの運搬や焼却のためのエネルギー消費を抑えられ
CO2(二酸化炭素)を削減できるため、環境問題の解決につながります。
『SDGs(持続可能な開発目標)』
の活動の1つにもなります。
最近では、自宅で手軽にコンポストできる製品も増えてきました。
生ゴミ処理機 生ごみ処理機 家庭用【ボカシコンポスト】EMボカシ 19L 発酵促… |
さらに、微生物に加えてミミズの力を借りるコンポストのことを
『ミミズコンポスト』
と呼びます。
ミミズが生ゴミを食べて細かくすることで
微生物が生ゴミを分解しやすくなり
堆肥化を早められる効率的なコンポストなのです。
また、かき混ぜる手間を省いたり、臭いを抑えたりするメリットもあります。
比較的簡単に行うことができるため、ヨーロッパやオーストラリア では各地で普及が進んでいます。
日本でも生ゴミの処理にコンポストを活用する方々が増えていますね。
ミミズさんに入ってもらえるかどうかは環境次第かもしれませんが
興味がある方は、こちらのサイトを覗いてみてはいかがでしょうか?
コンポスト向きのミミズがいるとか、メリット・デメリットのわかりやすい説明、など、大変勉強になりました。
そういえば、私が幼いころは、「自然に返って、いい肥料になるから」と
自宅の庭に生ゴミを埋めていたことがありました。
ミミズさんもいましたね。
虫嫌いの私には、嬉しくなかったのですが(笑)
植木や草花が元気だったのは、こうしたコンポストのおかげだったのでしょうね。
ミミズさんにも感謝します!
※参考文献・Webサイト
・国立天文台「七十二侯」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B5A8C0E12FBCB7BDBDC6F3B8F5.html
・国立国会図書館デジタルコレクション「懐中要便七十二候略暦」https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/831101
・水野久美(文) 森松輝夫(絵) 2020年「絵で楽しむ 日本人として知っておきたい二十四節季と七十二候」 (株)KADOKAWA
・エイ出版社(著) 2016年「にっぽんの七十二候」(株)枻(えい)出版社
・フリー百科事典『ウィキペディア』「七十二候」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%8D%81%E4%BA%8C%E5%80%99
・東京農工大学 農学部 自主ゼミ 「ミミズコンポスト管理局」https://web.tuat.ac.jp/~mimicon/index.html