12月から3月初旬頃まで、冬の夜長を楽しむ「夜咄(よばなし)の茶事」
夕暮れ時から始まり、灯火のもとで催される夜咄は、まさに幽玄の世界です。
埋火(うずみび)
炉や火鉢などの灰にうずめた炭火。
顔見世(かおみせ)
江戸時代、年一度の各座の俳優の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行。
現在、本来の意義とは異なるが、京都で12月(東京では11月)にこの名の興行が行われる。
風花(かざばな)
晴天に花びらが舞うようにちらつく雪。
雁木(かんぎ)
雪の多い地方で、雪よけのために家々の軒から庇((ひさし) を長くし、その下を通路とするもの。
閑坐(かんざ)
一切の妄念を離れて坐禅すること。
暦売(こよみうり)
暦(現代でいうカレンダー)を売る人。
柴の雪(しばのゆき)
刈り取った柴の上に降り積もった雪
霜夜(しもよ)
空が晴れて霜の降りる寒い夜。
猩々(しょうじょう)
能の演目で、幻の獣「猩々」がほろ酔いで舞う。
1年を無事に終えてお酒を楽しむ、小さな幸せを表すものとして12月によく上演される。
除夜(じょや)
大みそかの夜。
悪鬼を払う儀式が行われたため、「悪鬼を除く夜」とされたことが由来。
中国では立春(新年の始まり)の前日である「節分」の夜を「除夜」と呼んだ。
それが日本に伝わり、大みそかを除夜と呼び、節分の豆まきなどが風習として残った。
師走(しわす)
12月の異称。由来はこちら。
節季(せっき)
年末。歳末。
年忘れ(としわすれ)
年の暮れ、その年にあった苦労を忘れること。
白雁(はくがん)
冬に、日本に渡来する雁。
鉢叩(はちたたき)
念仏の功徳により、極楽往生が決定した喜びを表してひょうたん・鉢・鉦 (かね) などをたたきながら、節をつけて念仏や和讃 (わさん) を唱えて踊り歩くもの。
空也念仏、空也踊り、踊り念仏などとも言われる。
特に、京都の空也堂の行者が陰暦11月13日(新暦では12月16日頃)の空也忌から大晦日までの48日間行われるものが有名。
札納(ふだおさめ)
年末に、その年のお札を社寺へ返納すること。また、そのお札を集めて焼くこと。
冬ざれ(ふゆざれ)
草木が枯れはてて寂しい冬の様子。
都鳥(みやこどり)
ユリカモメの別名。
昔語(むかしがたり)
以前の出来事・経験などについての話。
如矢(やのごと)
きわめて速いこと、速くまっすぐに進むことのたとえ。
「光陰矢の如し」は、月日が過ぎるのは矢のように早いという意味。
夕千鳥(ゆうちどり)
夕べの千鳥。夕べに飛び立つ千鳥。
※参考文献・Webサイト
・淡交社「茶の湯の銘 季節のことば」
・淡交社「裏千家茶道教室 おけいこ暦帳」
・淡交社「茶趣をひろげる歳時記百科 」
・goo国語辞書(小学館提供『デジタル大辞泉』)https://dictionary.goo.ne.jp/jn/
茶の湯の銘季節のことば (淡交新書) [ 淡交社 ] |
茶趣をひろげる歳時記百科 [ 筒井紘一 ] |
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