
『茶人の正月』と言われる11月。
炉開きと共に、茶壷の口の封印を切り、初夏に詰めた新茶を使い始めます。
「口切り(くちきり)の茶事」では、その年で最初の新茶を口にできる喜びを分かち合い、お祝いします。
これが茶人の正月と言われる所以です。
亥の子(いのこ)
旧暦10月の亥の日(新暦では11月の最初の亥の日)に行われる行事。
亥の子餅を食べ、無病息災や子孫繁栄を祈願する。
現在は主に西日本で行われる。
奥山(おくやま)
山の奥深い所。
落柿(おちがき)
落ちた柿の実。
大原女(おはらめ)
大原(京都左京区)でとれた炭、薪や柴を頭に乗せ、京都の町まで売りに来る女性。
神渡し(かみわたし)
旧暦10月(新暦では11月)に吹く西風。出雲大社へ渡る神々を送る風という意から。
通い路(かよいじ)
行き通う道。
枯尾花(かれおばな)
枯れたすすきの穂。
錦繍(きんしゅう)
美しい紅葉や花のたとえ。
朽木(くちき)
朽ちた木。腐った木。
弦月(げんげつ)
半月。上弦または下弦の月。弓張り月。
壺中(こちゅう)
壺の中。
三夕(さんせき)
「秋の夕暮れ」を結びとした三首の名歌。
新古今和歌集にある和歌で、寂蓮 (じゃくれん) の「さびしさはその色としもなかりけり槙 (まき) 立つ山の秋の夕暮れ」、西行の「心なき身にもあはれは知られけりしぎ立つ沢の秋の夕暮れ」、定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋 (とまや) の秋の夕暮れ」の三首。
敷松葉(しきまつば)
庭の苔などを霜から保護するため、冬に松の枯葉を敷くこと。またその松の枯葉。
松葉を美しく整えて敷き、その景色も楽しめる。
霜柱(しもばしら)
冬の夜、土中の水分が地表にしみ出て凍結してできる、細い氷柱の集まり。
十夜(じゅうや)
浄土宗の寺で、旧暦10月5日(新暦では11月9日頃)の夜半から15日の朝まで10昼夜の間、絶えず念仏を唱える行事。
鷹狩(たかがり)
飼い慣らし訓練した鷹や隼 (はやぶさ) を山野に放って、野鳥・小獣を捕らえさせる狩猟。
散紅葉(ちりもみじ)
散った紅葉。
地面に散った紅葉を掃かずにそのままにしておくのも風情がある。
初時雨(はつしぐれ)
その年初めて降る時雨*。
*秋の終わりから冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。
深山路(みやまじ)
深い山の中の道。
山眠る(やまねむる)
冬の山の静まり返った様子。
「臥遊録」の「冬山惨淡として眠るが如し」が由来。
山端(やまば/やまのは)
山の稜線。
※参考文献・Webサイト
・淡交社「茶の湯の銘 季節のことば」
・淡交社「裏千家茶道教室 おけいこ暦帳」
・淡交社「茶趣をひろげる歳時記百科 」
・goo国語辞書(小学館提供『デジタル大辞泉』)https://dictionary.goo.ne.jp/jn/
![]() | 茶の湯の銘季節のことば (淡交新書) [ 淡交社 ] |
![]() | 茶趣をひろげる歳時記百科 [ 筒井紘一 ] |
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