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京都国立博物館 『茶の湯』展 拝見

『京に生きる文化 茶の湯』展

に行ってまいりました!

平日の15時くらいに入りました。

チケット売り場も会場も、混雑はなく、ゆっくり見られました。

個人的に印象に残ったものは…

国宝 玳玻天目茶碗(たいひてんもく)

中国 南宋時代12~13世紀

玳玻天目とは、器の表面に鼈甲 (べっこう)のような文様のあるもの。とっても綺麗でした。

焼き上がりは人の手でコントロールできず、偶然が重なって出来た産物。

この一腕を作り出すまでに、どれだけの茶碗が作られたのでしょうか…

色々と考えさせられる逸品でした。

ちなみに、かの有名な曜変天目(ようへんてんもく)は展示入れ替えのため見られませんでしたが、

以前、愛知県の徳川美術館で拝見したことがあります。

もう一度見に行こうかしら。

 

武野紹鷗(たけのじょうおう)の竹茶杓

三井記念美術館所蔵

とにかく細い。止節で、繊細さを感じつつ、真っ直ぐスッと伸び、一本強い筋が通ったような印象でした。

これは、手に取って使ってみたい!(叶わぬ夢ですが)

茶箱に入れてみたい、と思ったり

男性の手には細すぎでは?と思ったり

使う場面を想像して楽しんでいました(笑)

 

利休作の竹茶杓 天正二年春

細く、櫂先(かいさき)の模様が印象的で美しいと思いました。

茶杓筒に虫喰い?結構な穴が空いていることでも有名です。

 

盆石 銘 末の松山 

中国 明時代15世紀

盆石とは、黒漆塗りの盆の上に、数個の自然石や砂を配して自然の景観を表すもの。

ずっと見てても見飽きない、不思議な石でした。

 

唐物瓢箪茶入 上杉瓢箪 

中国 明時代14世紀

形が可愛らしい茶入でした。

 

唐物茶壺 銘 楊柳 

中国 明時代14~15世紀

秀吉が所有していたそうで、その大きさに驚きつつ、

楊柳の模様に見惚れてしまいました。

 

重要文化財 野々村仁清 銹絵水仙文茶碗 

江戸時代17世紀

白地にすっと描かれた水仙と、全体的なたたずまいが美しい茶碗でした。

今回の展示の中では、なぜか1番印象に残っています。

 

おまけ

博物館の目の前は三十三間堂。

修学旅行以来(笑)の参拝をさせていただきました。

偶然にも、「秋雲壇」という高さのある所から観音様を拝めるものが特別に設置されていました。

人の高さくらいでしょうか?階段を上がる通路のようなものです。

前の方の列にある像よりも、自分の頭が高くなり失礼とは思いましたが、登らせていただきました(スミマセン)

 

下からだと観音群像のお顔が重なって見えるのですが、

この高壇に登ると、千体の観音群像、一体一体全てのお顔が拝見できます。

各々にお顔が違うのがよくわかりました。

※設置期間は令和4年10月17日(月)~令和4年11月17日(木)とのことで、すでに終了しています。

 

通常拝観でもかなりの迫力ですし、お庭もステキです。

お時間あれば、ぜひ参拝してみてください。

 

※参考Webサイト
・京都国立博物館「特別展 京に生きる文化 茶の湯」https://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/special/chanoyu_2022/
・三十三間堂 http://www.sanjusangendo.jp
goo国語辞書(小学館提供『デジタル大辞泉』)https://dictionary.goo.ne.jp/jn/