先日、特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」にて
様々なお宝を拝見させていただきました。
場所は東京芸術大学の大学美術館。
秋晴れの気持ちが良い日で、よいお散歩にもなりました。
会場につくと、平日の午前中にもかかわらず、入り口には行列が・・・
15分か20分くらい待ったでしょうか。
中に入ると、それなりの混み具合でしたが、展示物によっては、ゆっくりじっくり拝見できるものもありました。
(見終わったときには、入り口の行列は消えていました。午後に行けばよかった・・・)
また、お若い方もお姉さま方も、お着物でいらっしゃる方をチラホラ見かけました。
芸術の秋 きものでお出かけ 嬉しいな
といった感じで(私の勝手な思い込みですが)、私まで嬉しい気分になりました。
展示会場は建物の3階と地下2階の二カ所で、タイミングよくエレベータに乗れるか、階段を上り下りするか、と言った感じでした。
1階と2階にはショップが設けられていました。
展示内で、特に素敵だなぁと思ったもの、印象に残ったものはこちらです。
菊蒔絵螺鈿棚(1903年)
サイズは、縦:約122cm 横:約136cm 奥行:約47cm
大きな棚に菊の蒔絵がびっしりと施されています。
所々に螺鈿が入っていて、見ているだけでもうっとりしてしまいます。
源氏物語画帖(17世紀 江戸時代)
小さな画面に、驚くほど細かく繊細な絵が描かれていました。すごい技術です。
いずこの姫かわかりませんが、これを手に取り、好きなように見られた方が羨ましいです。
石山寺蒔絵文台・硯箱(1899年)/山路菊蒔絵料紙箱・硯箱・文台(1893年・1896年)
蒔絵好きな私は、美術館に行くと、いつも蒔絵に見入ってしまいます。
こちらも美しい蒔絵に、幸せな気分にさせてもらいました。
手元に置いて、毎日眺めていたいです(笑)
紫陽花双鶏図(18世紀 江戸時代)
伊藤若冲(いどうじゃくちゅう)の紫陽花双鶏図(あじさいそうけいず)
圧巻でした!
何年か前、上野で伊藤若冲展が開催された時には、
入り口で3時間待ち(!)ということであきらめて帰りましたが、
今回は間近で見られてよかったです。
想像以上にすばらしいものでした。
写真でしか見たことが無かったので、「以外と大きい絵だったのね」とも思いました。
色使いも素敵でした。
七宝四季花鳥図花瓶(1899年)
とっても細密な図柄が漆黒に浮かび上がっているようで、その世界に吸い込まれるようでした。
今回の展示の中で、一番印象に残ったものです。
桜の裏には青紅葉が描かれています。
展示では、花瓶の周りをぐるっと見られるようになっていました。
ここは人が少なかったので、じっくりと見られました。
サイズ感や上品な輝き・色味など、やはり写真だと伝わりませんね・・・
実物は本当に素晴らしくて、ずっと見ていたい程でした。
特別展は、9月25日まで開催されています。
ご興味のある方は、ぜひ「本物」をご覧になってみてください。
特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」https://tsumugu.yomiuri.co.jp/tamatebako2022/
※参考資料・Webサイト
・特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」出品目録
・宮内庁「宮内庁ホームページ利用規定」https://www.kunaicho.go.jp/copyright/kiyaku.html