最近、譲り受けた着物で、裄が短すぎなことに気付きました。
既に何回か着ていたので、今更⁈と言った感じです(笑)
気づかなかった理由は、
・着る回数が少なかった
・紬なので裄に違和感を感じにくかった
・ちょっとしたお出かけくらいにしか着ていなかった
と言い訳はたくさん出ますが(笑)
初めてこの着物で箏のお稽古をしたとき、
袖口から長襦袢が出て気になってしまい、
着物好きな師匠にも「裄が短すぎるのね」とお教えいただきました。
今シーズンはたくさん着ようと思っていたので、
お直しを検討してみます。
裄とは
裄(ゆき)とは、着物の背の縫い目から袖口までのこと。
裄の長さのことを「裄」と言ったり、「裄丈」と言ったりします。
手首周りの見え方だけでなく、着たときの全体のバランスに大きく影響するため、
美しい着物姿になるための重要ポイントです。
ベストな裄丈は?
腕を横に45度広げた時に、着物の袖口が手首のくるぶしの外側(手に近い方)になり、くるぶしが隠れるのが理想です。
腕を下ろした時に手首が出過ぎないように、さらに1〜2cm長くすることもあります。
私の場合、用途によって理想の長さも変わります。
茶道では、お点前をしやすいように、ちょうどくるぶしが隠れる程度にしています。
日本舞踊では、踊りの中で袖に手を入れやすいように、くるぶしよりも長めにします。
箏・三味線の場合は、演奏のしやすさでは、くるぶしが隠れる程度ですが、
特に、箏では手を前に伸ばすので、演奏中の見栄えとしてはやや長めがよいかも・・・と思いつつ模索中。
とは言え、着物は自分で誂えたものだけではありませんので、裄丈の短いものもあります(笑)
皆さんも色々な着物をお持ちだと思います。
・譲り受けた着物
・仕立て上がりの着物
・中古の着物
・体型が変わって少し合わなくなった着物
etc.
普段着やちょっとしたお出かけ用の着物でしたら、
裄丈が1~2cmくらい短くても、大丈夫です。
着付け方を工夫したり、
なるべく腕を伸ばさないなど、所作を工夫したりして、
違和感なく着こなせます。
しかし、どう見ても短すぎたり長すぎたりするものもあります。
着るたびに、「短いなぁ」「バランス悪いなぁ」と思っていると、
段々とその着物を手に取らなくなり、
タンスの肥やしになってしまいます・・・(経験者です)
そうなってしまうと、せっかくの着物がもったいないし、可哀想です。
そんな時は、お直しすると良いでしょう。
少しのお直しで、お気に入りの着物を楽しく着続けることができます。
裄出しできるか確認
着物の袖または肩の部分に、縫い代がどれだけあるかで、裄が出せるかどうかが決まります。
既にギリギリまで出ていると、それ以上は生地が足りず出せない、ということになります。
専門店へお直しに出すのであれば、お店の方や和裁師さんが確認してくださいます。
自分で確認する場合は、縫い目あたりを手で触って、
内側に折り返されている布がどのくらいあるか見てみましょう。
袷でも裏返して見ると、透けて見えます。
袷の場合は、表地と裏地があるので、両方確認します。
表地と裏地の長さが違いますので、
短い方で裄出しの長さを決めます。
裏地は足すこともできますが、お財布や手間と相談ですね。
※個人で手作りしたような着物などでは、稀に、斜めに裁断されたりしていて、場所によって幅が違うこともあるようですので要注意です。
今回は、袖だけだと理想の長さには足りず、肩の方からも長さを出した方が良さそうです。
袖だけなら自分でお直ししようかと思いましたが、
肩巾も頑張るか、お店にお願いするか
悩みます・・・