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上質な空間・お茶室も楽しめる『根津美術館』

先日、大好きな蒔絵の企画展に行ってまいりました。

『蔵出し蒔絵コレクション』

会場は、東京の一等地 南青山にある

根津美術館

元は実業家の根津嘉一郎氏の私邸で、17,000㎡を超える広大な日本庭園と

4つの独立した茶室が点在しています。

 

企画展は、根津嘉一郎氏の蒔絵コレクションをまとめて披露するというもので

重要文化財、重要美術品に指定されている作品もありました。

蒔絵の硯箱は美術館や博物館で目にすることが多いのですが、

今回は、薬箪笥(くすりたんす)や香箪笥(こうたんす)といった、持ち運びできる箱の中に小さな引き出しがついているものがありました。

箱はもちろんのこと、引き出しにも繊細な蒔絵が施されていて、見飽きません。

 

また、蒔絵の技法の違いや各技法を使った作品が紹介されていたり、

同じ金でも、金粉の種類によって仕上がりの色が違うことを比較できるなど、

非常に興味深い展示でした。(企画展は10月16日で終了)

 

美術鑑賞の後は、広大な日本庭園を散策。

まずは、庭に出てすぐにあるガラス張りのモダンなカフェで

うっすら色づき始めた木々を見ながら、休憩タイム。

オリジナルブレンドコーヒー、香り高く、美味しかったです。

 

高い木々が生い茂る庭園は、庭というより、もはや山の中と言った感じです。

都心にいることを忘れてしまうくらい、静かで澄んだ空気に包まれます。

池の畔にある弘仁亭 鹿威し(ししおどし)もあります

この日は、ちょうどお茶室が公開されていました。

月に一度、4つのお茶室のうち1つを公開しているそうです。

見学させていただいたのは、『閑中庵』

趣のある門 竹垣は毎年春に青田竹で架け替えられるそうです。

 

水箏屈 耳を澄ますと、優しく鳴る鉄琴のような水の音が聞こえました。
私好みの台目席

待合が広く作られていて、水屋も2カ所(通常のものとミニキッチン)あり、お茶会に便利そうだと思いました。

茶会主催経験者に限り、お茶室の利用ができるそうです。

 

根津美術館は、自然と調和するように、静かにゆったりと過ごせるステキな空間でした。

お時間があるときに、ぜひ訪れてみてください。

 

※参考Webサイト
根津美術館 https://www.nezu-muse.or.jp/